よくある解体工事の事故を解説!
事故ない工事している事業者の見極め方とは?

長尾

埼玉県の解体工事といえばランズコーポレーション 広報担当の長尾です!

ランズコーポレーションは、埼玉県を中心とした解体工事を行っております。 埼玉県での総施工数は、500件以上を任せて頂きました。

我々に、お任せ頂いた皆様のおかげでこの記事を作ることができております。
改めて、ありがとうございます。

今回の記事は、解体工事の相談をもらう時に多い質問

「解体工事って事故が多いんじゃないの?」
「現場での事故って私の責任?!」
「みんな事故しないっていうけど本当かな?」
「業者の見極めがわからない」

を徹底的に答えていきます。
ナビゲーターはプロ解体マン むらっちょんです。

どうも、むらっちょんです。

自分、解体の仕事をしてもう10年になりますね。
自分が関わった解体工事数は1000件以上見積もり件数で言えば、6000件ほど任せてもらったので

しっかりナビゲートしていきますね。
早速、本題に行きましょう!

むらっちょん

解体工事ってどんな事故がどのくらいあるの?

長尾

ネットニュースを見ていても、解体工事の事故って月に1回ぐらいは目にしますよね。


明日は、わが身なんじゃないかとドキドキしながら仕事をしているのが本音です。。

そのぐらいに思っているぐらいがちょうどいいよ。

正直解体工事って本当に危ない仕事だと思うし、実際にケガもしたことあるし、事故も見てきた。

その緊張感がないと事故を招くんだよね。

正直ね、自分が担当した現場で事故も起きたことがある。

それぐらい、隣り合わせなんだよ。今日は、解体工事の事故について一緒に学んでいこう。

むらっちょん

長尾

お願いします!
この記事を見ている方たちも解体の事故について気になることがたくさんあると思います。

事故がありますなんてわざわざ、企業は発信するメリットがないですしね。

このブログのテーマでもある「真実」

ですから、僕たちも目をそらさずにやっていきたいと思います!
ところで、解体工事ってどんな事故があるんですかね?

大きく分けると、【人身】と【物損】があるね。


【人身事故】
作業員や通行人などが怪我や最悪の場合死亡してしまうことがあるな。

【物損事故】
隣地のブロック塀を壊してしまったり、道路を破損させてしまうこと。

代表例だね。物損事故は気を付けていても予期せぬことで起きてしまうんだ。 隣地のブロック塀が劣化していると少しの振動で倒壊してしまうんだよね。

言い訳に聞こえてしまうかもしれないけど、

それぐらい工事現場以外のところにも危険が隠れていることを理解してもらうといいね。

むらっちょん

長尾

そうですよね。僕は幸いにも人身事故を体験したことがありませんが、物損事故はありますね。


先日の工事でも、近隣のブロック塀の劣化が激しくて一部破損になってしまいました。

そうなのよ。

解体業者からすると物損事故は良くある話!っていう人もいるけど、

それで済ませてしまったら、本当によくないからね。


しっかり向き合わないと会社としても個人としても成長しないからね。

むらっちょん

長尾

解体工事の事故って年間どのくらい発生しているんですかね?
まずは、人身事故について教えてください。

令和元年のデータになるけど、人身事故で15,183件起きてしまっている。


そのうち、残念ながら命を落としてしまった事故は、269件も発生してしまったんだな。 事故の割合についても公表されていてね、内装解体時が一番多いんだ。


次いで、屋根、廃材排出、外壁解体、躯体解体と続いていくんだ。
確かに、現場に立っていると思うけど、内装解体の時は本当に危なーいって思う瞬間はたくさんある。

2階の内装解体をしている時に床が抜けてしまったりとか、

猛暑の中で作業している時は、熱中症にもなったことがあるからね~、

一番危険なのはすぐに発見されないことね。

みんな別の部屋ごとの解体工事をしているから、壁が壊れない限り見えないんだ。
だから、事故が起きても目が届かないんだよな。

むらっちょん

長尾

それは本当に怖い!僕も経験があって、解体工事が休工事の時に、現場視察にいって

階段から落っこちそうになり、これ本当に落っこちてしまっていたら、誰にも発見されずに朝を迎えてしまっていたんだな~って思いましたよ!

他の事故についても、もう少し解説してください!

屋根の場合は、落下事故。

廃材排出は、上から物が振ってきてしまったり、挟まれてしまうな。

外壁解体躯体解体の場合は、倒壊による下敷き。
こんなところだな。

後は、交通事故もあるよな。 車の出入りが多い解体工事は、歩行者との接触事故が発生する可能性が高いからね。

現場の出入りの際に、周りを確認せずに出発してしまい歩行者と接触してしまう事故もある。

それを予防するために、特に出入りが多い現場には保安員を置いて工事をするんだよね。

むらっちょん

長尾

ありがとうございます。


解体工事の人身事故は大切な命を失う可能性があるので本当に慎重にやらないといけませんね。

次に、物損事故について詳しく教えてください。

人身事故だけじゃない!こんなこともある!

さっきも言ったように、近隣の建物を壊してしまうことが物損事故になるね。

お隣さんの家の壁、ブロック塀、柵を破壊してしまうこともあるね。
なぜ、こうゆう事故が起きるかというと、危険性が高い工程でいうと
足場の組み立て時と建物解体時に発生しやすいんだ。

足場の組み立て時は、

重くて長い鉄管を人力で運ぶことになるから躓いてしまった表紙に倒れてしまうこともあるんだよね。その時に、隣地の壁や付帯物を破壊してしまうことがある。


傷をつけてしまったり最悪の場合は、壁に穴をあけてしまったり窓ガラスが割れてしまうこともあるんだ。

また、足場組は基本的には初日にやる工程だから周りの状況を身体で理解していない状態でスタートをするから、余計にリスクが高まる。 建物解体の時は、危険性が本当に高いだ。

これは現場作業員も非常に神経を尖らせながら周りの状況を確認しながらやっているね。


詳しく説明をしていくと、建物を重機で壊していくときに、木造だったら木の破片が飛んでしまうことがあるんだよね。


その破片が近くの車に当たってしまい傷をつけてしまったり、へこませてしまうこともある。

鉄骨造の場合は、壁を敷地内に倒すんだね。

その時にコンクリートが振動ではねてしまい近隣住宅の壁に当たってしまったり、車に当たってしまうことがある。


また、重機の操作ミスでお隣の塀を壊してしまう。細かく事例を書いたら切りがないぐらい事故の例があるね。

むらっちょん

長尾

確かに、切りがないぐらいリスクがありますよね、実際に物損事故は他の解体業者からも聞いたことがありますし、解体工事前に近隣挨拶をしている時に、

「近くで解体工事をしている時に、壁を壊されてしまたの」だなんて話しを聴くことも多いですね。

それを言ってもらえて思い出した!直接的に近隣に危害を与えない物損事故もあるんだ。
振動が原因で壁にひびが入ることもあるだよね。

さいたま市や川口市の通常の木造の住宅の書いた工事ではあまりないけど、


鉄骨造に部類される建物の書いた工事をする時に、発生することがあるね。

なんで、
振動で家に破損が起きるかというと、解体工事のピーク時の振動は震度3前後の揺れが発生するんだ。

どう?震度3前後の揺れがずっと続いたら?

むらっちょん

長尾

人間も具合が悪くなりますし、家も具合が悪くなりそうですよね。

そうなんだよ~隣地が築浅物件で耐震性にも強い建物だったら問題がないんだけど、
築20年から30年以上経過しているとどうしても建物の耐久性も落ちてしまっているんだよね。

その状態で震度3前後が1週間前後続いてしまうと、壁や屋根に亀裂が入ってしまうんだ。

解体する建物に面している住宅だけが影響があるわけではなく、

半径10mは地盤の影響受けるから、振動による物損事故になる可能性があるんだ。

むらっちょん

長尾

え~、10mも離れているのにそんなことがあるんですか!!驚きです。

それぐらい見えないところで、住宅地は繋がっているということですね。


近隣挨拶も半径20mぐらいを目途にやっているので、

そのリスクもより徹底して説明をする必要がありますね。
ところで、ランズコーポレーションがやっている事故対策ってあるんですか?

事故をしないためにどんな対策をしているの?

そうだね、人的と物的に分けてどんな対策をしているか話すね。

◇人的◇
作業員には、当たり前だけどヘルメットを被ってもらう。
安全帯はつけると当たり前のことはもちろんやっているね。あとは、長袖長ズボン。

長袖長ズボンでも実は怪我のリスクをだいぶ減らすことができるんだ。
現場に1人で入らないことも対策の一つだね。建設業界って人手不足で
「今日だけ、1人で作業してくれないか?簡単な作業だから」となりがちだったりする。

そうなると、周りを見なく知らず知らずと危険な工事をしてしまっていることもあるんだ。
だから、必ず複数名体制にすることで、危険な工事をさせないようにしているね。 元請業者としては、無理な工程を作らないことだね。

無理をするから人的事故が発生するから、ランズコーポレーションの責任として無理な工事をさせないことをポリシーとして掲げているね。

歩行者には、誘導員を配置している。

条件的に誘導員を配置ができない場合は、現場作業員自らが歩行者を誘導しているね。
歩道に面している現場は非常に危ないから、人が通るたびに工事を止めて、人の通りがなくなったら工事を再開するということを繰り返しているね。
あとは、声掛けだね。歩行者には「ここは今解体工事中で危ないですよ~」と声をかけている。


そうすることで、歩行者も危険な場所だと理解して貰えるからね。徹底してやっているね。

◇物的◇
足場を頑丈に組み立てることをしているな。また、養生シートも穴が空いていないものを利用して、
隙間を作らないようにしているね。

あとは、重機も無理矢理使わずに作業員の手で壊していくことも対策の一つだね。
解体工事は回転率がビジネス的に重要視されるんだ。

しかし、利益追求を重要視しすぎることで、必ず事故の元になる。

物的事故の原因は9割以上が、重機の影響なんだ。
無理をする場所で重機を使うことで事故に繋がるからね。

作業員の手で壊すことは、時間はかかるけど物的事故は発生することを抑制することができるね。
重機が作業できる安全な場所を作るまで手作業ってことだね。

◇簡単にまとめ◇
事故が発生するのは、無茶をすること。

無茶をすると必ずどこかに大きな負担が発生して事故が起きる。

じゃ、どうゆう時に無茶が起きるかというと、金額面や納期面。

余裕を持った数字にすることで、事故が発生しづらくなるよね。
たまに、お客様から

「ランズコーポレーションさんは、他の業者から比べると10万円20万円高いね!」

って言われることがあるんだけど、それは、利益が欲しいんじゃなくて、

事故なく解体工事をしたいからなんだ。この10万円~20万円を払って事故がないことを選択するのか、10万円~20万円を支払わずに事故の可能性を高めながらも解体工事をお願いするのか?

少し、過激な言い方になってしまったけどそれだけ事故を起こすとその後が大変だからね。

むらっちょん

長尾

まさにそうですね、何事もですけど、余裕がないときに限って何かしら悪い事が起こりやすいですからね。

これはランズコーポレーションが人的事故が無事故という背景が理解できますね。

次に、実際にむらっちょんが、体験した事故を知りたいです!

解体工事の事故例

ランズコーポレーションに入る前に自分が体験した事故は、 上から木材が落ちてきて、頭を切ってしまって血だらけになったことがるな。

むらっちょん

長尾

え!怖いですね!今、生きているということは命は無事だったんですね。

そうだな(笑) 

その場で救急車を呼んで処置をしてヘルメット被っていたらから最小限の怪我で済んだな。

あれは、本当に自分でも焦ったね。

あとは、別の会社の人たちと合同で解体工事をしていて、

その会社の人が、トラックと壁の間に挟まれてしまったことがあった。

その瞬間は見ていないけど、非常に痛々しかたったことを覚えているよ。

むらっちょん

長尾

それは、想像をしただけで痛い。

やはり、現場に立っている以上は、細心の注意を払うことが大事ですね。

物損事故について教えてください。

これは、開き直っている訳ではないですが、たくさん経験してきたよ。

重機を利用している時に、お隣の住宅の塀に穴を開けてしまったり、

足場の養生の締め付けが甘くて駐車してあった車に廃材の欠片が飛んで傷をつけてしまったんだ。

被害を与えてしまったことは、今でも心から申し訳ないと思っている。

その反面、その事故で解体工事の怖さを知って現場管理者としての責任を学ぶことができたよ。

むらっちょん

長尾

失敗しないと成功はありませんからね!

むらっちょんは、無理をさせない工程作りに定評がある理由がわかりますわ。

とこで、事故が起きてしまった時に、施主様はどんな対応をするべきなんでしょうね?

工事中の事故!施主様の対応方法

まず工事での事故責任は、施主様には課されことはないね。業者の管理責任になる。

施主様がやるべきこととしては、業者から事故の連絡を貰ったら、現場に足を運んで頂き、
事故の規模にもよりますが、近隣住人へ報告をしておくことがいいですね。


事故現場をたまたま見た近隣の方は、きっと気になるでしょうし、不安になる方もいらっしゃるいるはずです。

その状況説明をしに行くのがベスト! ただ、特例として、施主様が万が一、危険とわかりながら工事を進めるように指示した場合に責任が発生する可能性があるので、

業者から危険と判断された場合は、業者の考える指示に従って動くのが一番いいです。

次の工事の予定もあるかもしれませんが、安全第一が絶対だね。

むらっちょん

長尾

そうですね!事故があるないにしろ、お時間があるときに解体工事の現場を見に来てもらって、

不安なことや気になることは随時現場の作業員に相談してみるのがいいですね。
じゃ、最後に、難しいかもしれませんが、事故がない業者の選び方を教えてください。

事故がない業者の選び方

10年近く解体工事をしてきたけど、事実を話すと、事故がない解体工事業者はない
と思ってもらって良い。

中には、あるのかもしれないけど、それを探し出すのが困難だと思って欲しい。
言い訳に聞こえるかもしれないけど、解体工事はリスクが大きい業態なんだ。

だから、細心の注意を払っていても不運な事故がある。
選び方の上で、重要なのが、事故を最小限に防ぐためにどんな工夫を凝らしているのか?

これがポイントになるね。
ランズコーポレーションが取り組んでいることは、

・ヘルメット、安全帯必須

・足場設置の二重チェック

・危険な工事をしない、依頼をもらったら勇気を振り絞って断る

・事故に関する定期的な勉強会
これだね。

完璧に事故を無くすことを目的に、日々全社員、パートナー企業が日々精進しているね。

むらっちょん

長尾

ありがとうございます!安全な工事は、施主様の協力があってこそですね!
それではまた次回もお楽しみに~