解体工事に保険は必須?依頼する業者が入っていないと大変な
損害賠償保険とは?

長尾

埼玉県の解体工事といえばランズコーポレーション 広報担当の長尾です!

ランズコーポレーションは、埼玉県を中心とした解体工事を行っております。 埼玉県での総施工数は、500件以上を任せて頂きました。

我々に、お任せ頂いた皆様のおかげでこの記事を作ることができております。
改めて、ありがとうございます。

今回の記事は、解体工事の相談をもらう時に多い質問

「解体工事って事故が多いんじゃないの?」
「事故が起きたときの保険ってどうなってるの?」
「そもそもちゃんと業者は保険に入ってるの?」
「保険の種類がわからないね」

を徹底的に答えていきます。
ナビゲーターはプロ解体マン むらっちょんです。

どうも、むらっちょんです。

自分、解体の仕事をしてもう10年になりますね。
自分が関わった解体工事数は1000件以上見積もり件数で言えば、6000件ほど任せてもらったので

しっかりナビゲートしていきますね。
早速、本題に行きましょう!

むらっちょん

解体工事の保険ってどんな種類があるの?

長尾

うちが提供している15分の電話相談でこれもよく話しに上がるのですが、

解体工事に保険ってどんなのがるのか?それって施主は個人的に加入した方がいいのか?

と質問されることが多いです。 解体って一般的な事ではないから、未知なことが多いですし、ブラックボックスな面もあるので、

今日は、保険というテーマでナビゲートお願いします!

いいぞ~!じゃ、まずは種類から行こうか。
解体工事の保険の種類は、
【社会保険】
【損害賠償保険】
【車両保険】
が、加入しておくべき保険になるね。

それぞれ、簡単に説明をするとね。
【社会保険】
これは、どの会社でも加入をする所謂、社員向けの一般的な保険だね。当たり前すぎてこの保険について詳しく書いても、目的と逸れてしまうから、説明は控えておくね(笑)
ただ、社会保険の中に含まれている、

【労災保険】については重要になるからここは詳しく解説をしておこう。
解体工事は、本当に怪我が多いんだ。

小さい事で言えば、

釘を踏んで足に刺さることだったり、

目の中に木の欠片が入って、

目から血が出てしまう。

また、大きな事でいうと、骨折して入院をしてしまったりもあるよね。

どんなに安全を確保していても、怪我のリスクが非常に高いんだ。

自分が建設した建物を解体工事するなら、危険性が把握できるけど、そうはいかないからね。

あとは、図面がない状態で解体することの方が多いから、
詳細な構造がわからないから、危険性の把握が実際に工事をはじめてみないとわからないんだ。

だから、労災保険は解体工事をする上では必ず加入し社員がいつでも適応できる状態を作り上げなくてはならないね。

むらっちょん

長尾

そうですよね~、僕は入社初日に釘踏んでしまって速攻労災保険を使いました(笑)

違う業界だったら労災保険とは縁がないかもしれないけど、

解体業界は常に労災保険と隣合わせだからね。これはしっかりと抑えておきたいことだね。
勘違いをしてしまう方がたまにいるので、

ちゃんと説明をしておくと労災保険を使うことは全く悪い事ではないです!

無理な工事をしているわけでもないですね。

安全で余裕があっても防ぎきれないことがあるので、

労災保険を完備して速やかに申請ができる状態を作っているのが、解体工事会社の品質が問われる部分になるんだね。

むらっちょん

長尾

そうですね~、労災保険を使うって一般的に聴くと

「会社が無理をさせたんじゃないの?」

と見られがちですが、

業界、職業柄致し方ない分、いかにスムーズに対応してくれるかが会社の格に繋がりますね。

次は、賠償保険ですね。

【賠償保険】
今回の記事でキーになる保険になるね。この保険はどんなものかというと 解体工事の現場で歩行者や近隣の建物や車に損害を与えてしまって、責任を負う事になったときに使う保険なんだ。

この保険の対象者は、工事現場に関係がない人や建物が対象になるね。

極端な例を言うと、解体工事をしていて間違えてお隣さんの家を破壊してしまった時や

ゴミをトラックに積んでいる時に通行人を怪我させてしまった時に使う保険だね。
この賠償保険にも年間単位で加入するケースや、現場ごとに加入するケースもあるね。

基本的には、年間で加入することが多いけど、ランズコーポレーションがやっている マンションの解体工事や商業施設の解体工事を行う際には、一軒家の解体工事とリスクの大きさが桁が違うから、特別に加入することがあるね。

ただ、一点だけ注意しておきたいのが、

騒音・粉塵・振動による精神的なダメージに対する賠償請求にはこちらは対象外になるためそれは抑えて忘れないよにしておいて欲しいね。

むらっちょん

長尾

横浜のマンションや、港区のマンション、北区の商業施設を解体工事した時にも
現場ごとの保険に入りましたよね。幸いにも、その保険を使わずに済んだのでよかったですね。

本来は、その保険を使わないように工事をするのが業者の使命なんだけどね。
万が一ってことがあるからしっかりと加入しておかないといけないんだ。
突然ですが、ここで問題!解体業者は必ず賠償保険に加入するべきでしょうか?

むらっちょん

長尾

これは、さすがに加入は必須でしょ~

ざんね~ん!正解は、任意での加入でーす!

むらっちょん

長尾

え!!こんなにリスクがある工事なのにこれは任意なんですか!びっくりです。

そうなんだよね。これは、お客様に話すとすごいびっくりされるんだけど、

任意保険の部類になるんだ。任意保険という表現が正しいというのか。。。
真実を言うと、加入ができないケースがあるから任意になってしまっているんだ。

むらっちょん

長尾

なんですかそれは!もっと詳しく教えてください!

複雑な仕組みでもあるから、表面的なわかりやすい部分を説明するね。
まず、賠償保険の料金が高い。そして、保険会社から加入を断られることもある。

料金が高い観点から説明をすると・・・
解体工事は事故が多くて、その事故に掛かる請求も高額になりやすい。

そうなると
保険料は高い金額で設定をしないと保険会社の事業として成り立たなくなってしまうよね。

じゃ、加入をする業者の利益率というのは、低いのが現状。
そうなると、保険に加入をしないで事故がない工事を自分たちの力でやろうとするよね。
極端にいうと、保険料って使わなかったら意味がないよね。
っと考えている人もいるみたいだからね。

むらっちょん

長尾

事故がない工事を目指すことは素晴らしい事ですけど、

万が一のことがあったときにはとんでもない金額を支払うことになりますね。

そのとおーり!多額の金額を支払いたくないから、事故を隠ぺいしたりする業者もあることは事実。

でもね、解体工事の利益率から見るとこの保険料って本当に高いんだよ!

だから、経営者の気持ちもわかるけど、加入はしておかんとまずいな。
次に、保険会社から加入を断られるという観点で話しをすると・・・

料金が高いことに近しい話になってしまうんだけど、
過去に事故があって多額の賠償金を使っていると加入を断られることがあるんだ。

事故が多い会社には、システム的に加入をさせなようになっているだね。


納入される保険料と賠償金額で支払わなければならない金額が
合わなくなると保険会社にとってもリスクになってしまうからね。
そうなると、加入をしたくても加入ができなくなってしまうんだ。

むらっちょん

長尾

確かにその通りですよね。

頻繁に保険請求をしていたら保険会社も利益がなくなってしまって事業を営めなくなってしまいますもんね。

残念だけどね。

そのために、日頃から事故を起こさない工事をするための工夫を凝らす事が大事なんだよね。
じゃ、車両保険について話そうか

【車両保険】
これも、任意の保険になるね。解体工事は現場と中間処理上の行き来が多いから事故のリスクが高い。

それだけじゃなくて、5トン~8トンしゃ使って出入りをするから道路を痛めてしまうことがあるんだ。

そのため、車ごとに保険をかけておく必要があるんだよね。
木の柱や鉄くず、コンクリートを積んで高速道路や一般道を走っているから落下するリスクもあるね。

現場では見えない事故のために保険をかけるイメージだね。

むらっちょん

長尾

なるほど~、わかりやすく説明していただきありがとうございます!
万が一、保険に加入していない業者に解体をお願いして事故が起きてしまった場合って

どうなるんですか?教えてください!

業者が保険に入ってないとどうなっちゃうの?

まず、社会保険に入っていないと工事ができなくなるな。

労災保険は絶対に入らなくてはならないからね。損

害賠償保険と車両保険については、加入しなくても工事をすることができるから、

入っていなくも問題はない。 ただし、事故が発生してしまった時に、

多額の賠償金を支払うことになるから解体業者にとっては、万事休すだね。

皆さんが心配されている施主様への責任は、原則ありません。
これは、例外ですが故意に賠償をもたらすような指示をした場合は、もちろん別の話だけどね。

むらっちょん

長尾

施主様としては安心ですね。

自分が一緒に賠償請求の責任を負うことになったら本当に大変なことになりますからね。


法律にも守られているのでよかったです。
ところで、保険に加入しているいないって見えない部分だと思うのですが 見極める方法ってあるんですかね?

保険に加入していない解体工事会社の見極め方

そうだね~、まずは直接聞いてみるのが一番いいだろうね。
「損害賠償の保険に入っていますか?」とストレートに聞いていいと思う。

万が一、損害賠償の保険に入っていなければ、その場で事故が発生した際の責任の所在を明確にしておくことだね。

もちろん、業者が責任を負いますと言うと思うけど、万が一に備えて合意を結ぶことは重要だ。 あと、労災保険についてなんだけど、これ実は意外と落とし穴があってね。

この労災保険は1年ごとの更新があるから、うっかり更新を忘れてしまう会社もあるんだ。

業者の多くは、社長も現場に出て一緒に工事をしている場合が多いから業務過多になってうっかりしてしまうこともあるんだ。

労災保険については、保険証が会社ごとに発行されるから、写真データでもらったり直接見せてもらうのがいいね。
あと、解体工事が始まったらこの看板を現場に貼るようにすることが約束なんだ。

むらっちょん

長尾

ありがとうございます。
しっかり保険医入っている確認が必要ですね。施主様側から積極的に聞いていきましょう!

ちなみに、みなさんが一番気になっている損害賠償の実例があれば教えてください!

ネガティブな事だから中々話しづらいと思いますが皆さんに役立つ情報を提供したいもんで。
お願いします!

損害賠償保険の適用事例を紹介

わかった!いくつか紹介するね。

1.近隣駐車場の車を傷をつけた
これは、4階建てマンションの解体工事をしている時に、発生してしまったんだ。

原因は養生に隙間があってそこから飛んで行ってしまったんだな。
それを車のオーナーさんが発見して損害賠償をすることになった。金額としては数万円で済んだね。

2.隣地住宅のブロック塀を誤って撤去
敷地境界というのが決まっていて、簡単にいうとその人の土地がどこまでか?って印があるんだけど、
それを見逃してしまいお隣さんのブロック塀を壊してしまったんだ。
これも損害賠償を受けて、数十万円で修繕させてもらったよ。

3.歩道を削ってしまった
5トンや10トントラックが何度も出入りする病院を工事していた時に、
公道が削れてしまっていたんだ。
原因は、トラックが駐車をする時にハンドルに切り返しが積み重なって削れていってしまったんだ。
僕たちは、鉄板を引いて予防していたんだけど、重さに耐えきれなかったみたいだ。

これは、役所から賠償請求があり、十数万円で修繕したな。

むらっちょん

長尾

赤裸々にありがとうございます。

やはり、どんなに細心の注意を払っていても事故が発生してしまうんですね。

事故前提の解体工事は言い訳になってしまうだけどね、本当にリスクが多いよ。

同じ地形や地盤の強さも存在しないし、全て別の場所。

その中で事故を起こさないようにするのが、解体工事業者の使命だね。

しっかりと一件一件の現場と向き合っていくことが大事だなと痛感するよ。

むらっちょん

長尾

じゃ、最後に安心できる解体工事業者の条件について教えてください!

安心できる解体業者の条件

そうだね~、労災保険と毎年ちゃんと更新をしていて、損害賠償保険に入ってることが 条件になるね。

無事故の解体業者を探す方が大変だからね。

事故が起きたときに速やかに対応をしてくれそうな会社を選ぶのがいいね。 事故が起きたときに、お金払ったから終わり~じゃなくて、

その後の対応までしっかりしてくれてる会社がいいよね。
工事を発注する前の打ち合わせでしっかりと話していこう。

むらっちょん

長尾

ありがとうござます! それではまた次回もお楽しみに!